「みんなの見積」は案外正しい
- 作者: ジェームズ・スロウィッキー,小高尚子
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/11/25
- メディア: 文庫
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タイトルはこんな本のあったなって感じで…。
システム開発プロジェクトの見積をプロジェクトアサイン予定のチームメンバーみんなでやっているよ。という話。
チームメンバーが集まってどういう見積をやっているかというのは別途書く予定。
今回はチームメンバーが集まって見積をやる理由というか意義について書いてみます。
まず、過去にうまく行かなかった見積の反省を以前書いているのですが、 過去の見積の失敗を生かしてみた。 - wkubota's blog この「みんなの見積」というのも過去の反省が出発点で、 一人でやる見積を外しては火を吹き苦しむという経験の果てにたどり着いたやり方です。
前提条件:
- プロジェクトの開始からある程度のメンバーがアサインされている
やり方:
- 事前に見積対象の機能について資料等必要な情報をプロジェクトメンバーに渡しておく
- 事前に日時を決めてプロジェクトメンバーが集まる
- 機能単位で見積もって行く
- 機能単位でおこなう個々の見積は必ずチームメンバー全員の同意がとれた値にする
「みんなの見積」のメリット
- 一人の人間が見積をやるよりいろいろな観点が得られ精度の高い見積になりやすい
- 見積をするために対象機能についてよく話すのでチームメンバーへのプロジェクト説明をかねる事が出来る
- チームメンバー全員が納得した見積を出すために全員が当事者意識を持つ事が出来る
- 一人の人間に見積の責任を押し付けず、連帯責任とする事が出来る。
「みんなの見積」のデメリット
- 見積工数がかかるよ
- チームメンバーが多いと収集つかないよ*1
ご注意
この「みんなの見積」については組織内では自分しかやっていないやり方です。 ただ、今のところこの見積でプロジェクトを炎上させてしまった事は無いので、 以前の自分の独りよがりなKKD(経験・勘・度胸)よりはましなのかなぁと思っております。
*1:だいたい5人くらいのチームでうまく回る手法です。