イット業界のシャケは泳ぐのをやめたら死ぬ
タイトルは隊長のフレーズが好きで適当に真似してみました。*1
でも、意味は全然違います。
正直、手あかのついた内容ですが我々ソフトウェアエンジニアは勉強を継続的に続けなければ、新しい技術にもついていけず今あるスキルも陳腐化していくだけだよ。
ということです。
そして、『継続的な学習こそがソフトウェアエンジニアとして生きていくための最大の武器である』と自分は考えています。
どういうこと?
で、自分の話として考えを進めてみます。
僕は社会人10年超となる定年間近*2なプログラマーなのですが日々『勉強し続けなきゃ死んでしまう』という強迫観念にも似た恐怖にせかされるように勉強をしています。
柴田芳樹さんや著名な諸兄が、『継続的な学習』ということを訴えておりますが、そういった論に出会うずっと以前から自分は勉強をし続けなければならないという強迫観念を持っていたと思います。
では、なぜそういった考えに至ったのでしょうか?
全てはデスマーチから始まった。
ソフトウェア業界では『ワークライフバランス?それってうめぇのか?』ばりのハードワーク武勇伝が広まっており日々の身近な問題となっています。
かくいう自分も新人として入社してすぐそういった残業・徹夜上等みたいな仕事の仕方をしており一年のうちのほとんど月が過労死基準以上の残業時間といった状況でした。
そのような生活をもがきながらしているうちに自分の中でむくむくといろんな疑問が渦巻き始めました。
『なぜそうなったかという根本原因や原理もよくわからず、ただおきた事象に対応するばかりの状態でこの状況を打破できるのか?』とか
『こういうことが出来たらよいなと思うことが一杯あるが、どのようにしたらそれらができるようになるのかさっぱり見通しが立たない。』
という自分のスキルに対する不満や不安が現状に対する苛立ちと共に3年もたつと巻き起こりまくりました。
最初は他愛もない一歩
平日と休日の境もあるか無いか分からない。寝て起きて仕事の毎日を少しでも変えるために僕が取った手段は
- 日経ソフトウェアというとっつきやすそうな雑誌を毎月買ってそれを行き帰りの電車の中で読むこと。
- 気に入った記事を実際に手を動かしてプログラミングしてみること。
それだけでした。
当時は、技術的にすごい人のブログも読んだことなかったし、技術書も厚いし用語の意味も分からないし手につかない。
しょぼい自分にできる最初の一歩はそんなところ。
でも、後から考えるとその一歩がなければあのままデスマーチの中で心も体も壊すところまで何も考えずに進んでいたかもしれません。
助かった僕は勉強を続けている
いまだに、スキルはしょぼいしソフトウェア開発の何が分かったわけでもない。
何もアウトプット出来ているわけでもないままプログラマーの定年まで歳だけ食ってしまった自分ですが
勉強し続ける姿勢を失ったわけじゃないし、少しづつ積み上げてきたものがたまってきたような気もします。
そういったほんの小さい何かをこのようなブログを通じて残していけたらよいなと思うのです。
そして、同じ場所にとどまるためには泳ぎ続けなきゃいけない鮭のように技術を維持するためには勉強し続けなければならない。
さらに上を目指すには時代の流れより早く泳がなければならないんだと自分に言い聞かせながら少し焦り気味に毎日技術書を読んでいます。