何か着ていればいいよ

ソフトウェア技術者の日常や技術の話を書こうと思います。

『簡単でしょ』って簡単に言うよね

顧客や上司から、あれこれやりたい事や夢だかポエムだかそういった話を聞いた後に
『これくらい簡単でしょ?」と言われた事のあるプログラマーやデザイナーは多いのではないでしょうか?
そんな、無邪気な発言に対しての最近考えている戦略*1について書き残しておきます。

『簡単でしょ』っていうものは信用しないことにしている。

「簡単」という発言が出てきた段階でその根拠が明確になっているか確認すべきです。
そして、根拠が無い場合はただその人の考えが浅いだけなのですが、それを指摘してしまうと角が立ってあまり良くないのでそこはスルーすることが多いです。
じゃぁ、言われるままかというと以下のような論理で承知したフリだけをするようにしています。

  • 本当に「簡単」であることを(信用する or 信用しない) そして実際(簡単 or 難しい)と考えると取り得るのは4パターン
    • 対応:信用 → 実際:簡単
      客:Win
      自:Win
    • 対応:信用 → 実際:困難
      客:Win
      自:Lose
    • 対応:不信 → 実際:簡単
      客:Lose (Loseとも限らないか…。)
      自:Win
    • 対応:不信 → 実際:困難
      客:Draw
      自:Draw

もちろん上記に当てはまらない事もあるけど単純化して考えておきます。

となると、その事案一回に限って言えば信用しないのが自分にとって利益を最大化する戦略なのかな。と思うんですね。

ただし相手と長期的な関係が見込まれる場合は変わってくる

例えば顧客相手の場合は組織対組織の長期関係ですし、上司が相手だと人と人の長期関係かも知れません。
そして、その時とるべき戦略は…

  • 囚人のジレンマに似ている?
    • だとしたらひたすら信用するのが良いのかもしれない。
  • しっぺ返し戦略は使えるのだろうか?
    • ぶっちゃけ人間には感情があるので、やられたら"しっぺ返し"したくないですか?

という感じでモヤモヤしています。

でも、結論は…

結局、自分は信用しないことにしています。
ソフトウェアエンジニアとしては「簡単」と言えるだけの根拠の有無のみを判断基準にすべきかなと思うんですよね。

以上、「簡単でしょ」事案が近くで炎上しているため火の粉をよけながら思いましたとさ。

*1:戦略というほどたいした話じゃなくて本当は思いつきっす。