何か着ていればいいよ

ソフトウェア技術者の日常や技術の話を書こうと思います。

上意下達をマネジメントと勘違いしていないか?

発端は…

会社の某制度に関する委員会の議事録を何の気なしにみて思ったのが表題の件。

その某制度、自分としては非常にモチベーションが下がるし、
知る限りでは周りの人にも評判は良くないです。

そんな、制度なのですがその比重は増すばかり。
ただ、嫌がったり批判するのも生産的ではないので、
趣旨というか制度の目的を今一度調べるために
公開されている資料*1に目を通してみた訳です。

公開議事録を見てモヤモヤした

この制度は数年前から試験的に導入され、あれよあれよと比較的インパクトのある施策となったものなのですが、
その間に制度に関する委員会で行われた議論が議事録の形で公開されていました。*2
以前から公開されていたにも関わらず見ていなかった自分が言うのもなんですが
議事録からは制度ありきで、多くの疑問や不満が出ているにもかかわらずそれに対する
原因を「上司が趣旨を伝えられていない」とか「リーダーのフォローが足りない」
といった形でしか捉えておらず、
まったく制度に関しての不満や意見が反映されそうな機運が無いことが読み取れました。

そして、全体的なその委員会の論調としては組織のピラミッドの上の意思が
下にちゃんと伝われば下の人たちは理解してくれるはずという
楽観と下の意見への無理解でした。

必要なマネジメントが実施されていないと感じた

以下は個人的な考えですが組織をマネジメントする際に、
組織のピラミッドの上の意思を開示し下へ正確に伝えるということは悪い事ではありません。
ただ、不満や意見が出ているにもかかわらず上の意思が伝わりさえすれば
分かってくれるはずというのは現状からは論理性に欠ける結論です。

情報を共有し様々な立場から意見を組織としての目標を
達成する方向へ向かうように整理したり調整したりする。
少なくともこの件についてはそういうマネジメントが必要なのではないか?
と思った次第です。  

*1:色々批判的な事を書いていますが、制度に関する議論を議事録で公開している事は非常に良い事だと思っています。

*2:何年も前から…